あけましておめでとうございます。新年を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
　さて、中小企業を取り巻く環境は、物価や人件費の高騰などによるコストの上昇、価格転嫁・取引価格適正化への対応、慢性的な人手不足など中小企業が乗り越えていかなければならない課題は多岐に渡り、依然として厳しい状況にあります。地域の企業等の廃業などが相次いでおり、１社でも多くの事業承継を実現できるよう関係機関と連携したうえで、円滑かつ密着した支援が急務と捉えております。
　一方、コロナ禍を乗り越え、社会経済活動の正常化が加速したことで、設備投資への意欲が少しずつ見え始め、時代の転換の兆しが感じられます。今こそ、デフレ経済からの脱却、成長と分配による経済好循環を実現ていく絶好の機会にしなくてはなりません。経営環境の変化を的確に捉え、状況に合わせた自己変革に挑戦し、DXなどによる事業の再構築に邁進するとともに、外国人材の登用並びに設備への投資を活性化させることにより、地域経済全体としてのさらなる需要増といった好循環の実現にもつながります。そのような積極的な活動に対して、国を初めとする行政の力強い後押しする施策を期待しております。
　また、当地域の経済面では、洋上風力発電関連事業として能代港の建設拠点整備が完成し、「八峰町・能代市沖」では第２ラウンドの事業者選定が決定され、様々な準備が進められています。今後のさらなる地域企業への受注増、関係人口の増加による消費喚起・需要拡大等の経済波及効果を大いに期待しております。観光面では、昨年、開催20回記念を迎えた「港まつり能代の花火」をこれまで以上の充実した企画により地域経済の活性化につながるよう取り組むほか、「能代七夕 天空の不夜城」への運営を支援してまいります。
　課題・問題の解決に向けた支援を地域商工業者の皆様へ円滑に提供し、発展の一助となるよう役職員一丸となり鋭意取り組んでまいります。本年も当商工会議所活動に対するご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様にとりまして飛躍の年となるようご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。